外部の自然素材はどのように経年変化するのか

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外部の自然素材はどのように経年変化するのかの画像

外部の木部が見えてくるところには
① 手作り玄関ドア
②木製サッシ
③ウッドデッキ
④下屋の柱
⑤外壁の板張り
⑥屋根の厚みの破風などがあります。

新築した時はきれいに塗装されていいのだが、年月が経つにつれてどうなるでしょうか?
はじめて来場される方によく外部木部のことについて質問されることがあります。

「木は腐るから外に使うには大丈夫でしょうか?」
「木のメンテナンスは大変ではないですか?」

など、外回りの自然素材の経年変化は気になるところですよね。
今回は外回りの木部、塗装面などについて書いていきたいと思います。

外部木部の経年変化

住宅の外部木部は、時間の経過と環境で様々な経年変化が起きってきます。
主な経年変化は下記のようなものがあります。
1) 色の変化・・木材は紫外線や風雨にさらされることで、色あせ、灰色に変色したりします。未塗装ですと変色が早くなります。
2) ひび割れや反り・・湿度や温度の変化によって、木材が膨張したり収縮したりすることでひび割れや反りが生じることがあります。
3) 腐朽や虫害・・雨水や湿気が木材に浸透すると、腐朽菌が派生しやすくなります。また、シロアリや他の虫害による被害も考えられます。
4) 表面の劣化・・長期間の使用により、表面が摩擦により、ざらつきが出たりすることがあります。

私の自宅は築20年です。外部木部は玄関ドア、窓枠、軒天、破風などに木を使っています。
新築時は外部木部のとてもきれいでした。いまだ外部木部の塗装は20年間していません。
もともと、古民家などが好きで、古く黒くなった建物にあこがれていたこともあり、
現在は、古都の町並みのように木部が黒くなり、いい佇まいになっています。

もし、古さや劣化が気になる方は定期的にメンテナンスがお勧めします。
経年変化を愉しみたい方はそのままでもいいかなと思います。
ただし、場所によっては腐れやシロアリなどの影響も出るかもしれませんので定期的にチェックは必要です。
それでは、外部に木を使った場合どのような対応をすればいいでしょうか?

外部木部のお手入れについて

1)定期的な点検・・外部木部は定期的に点検して、ひび割れや腐朽の兆候を早期に発見することが重要です。

2)洗浄・・汚れやカビが付着した場合は、柔らかいブラシや高圧洗浄を使って洗浄します。洗浄後はしっかり乾燥させることが大切です。

3)塗装・・木材の保護にためにその場所にあった塗料を使った塗装をします。
デッキなどは2~3年ごとに塗装することをお勧めします。それ以外は、状態にもよりますが外部塗装(屋根、外壁)を行うときに一緒に塗装することをお勧めします。
10年ごとくらいが理想ですが、費用も約200万前後くらいかかるのと、建材の性能も上がっているので15年から20年ぐらいでも大丈夫かなと思います。

4)適切な通気・・外部木部の周辺に物を置いてしまい通気が不十分ですと湿気により腐朽のリスクが上がります。
なるべく通気を確保してリスクを減らすことが大事で、家の外壁周りになるべく物を置かないようにしましょう。

5)水はけの確保・・外部木部も周りに水がたまらないようにすることが重要です。
排水設備の整備:雨水が木部にかからないように、適切な排水設備にする。
傾斜の調整:地面の傾斜を調整し木部から水が流れ去るようにすることで湿気の蓄積を防ぎます。
植栽の管理:木部の近くに植栽がある場合、根が木材に影響を与えないように管理し、過剰な水分を木部にかからない用に注意しましょう。

これらの手入れを行うことで、外部木部を美しい状態に保つことができます。
木材は昔から日本の建物に使われていた材料です。
定期的にメンテナンスをしてきれいに保ちたい方、また、古都の街並みのような経年変化を愉しみたい方、
どちらも木の家の経年変化を愉しんで生活していただければと思います。

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