長期優良住宅の認定を受けることで得られる優遇について
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皆様は、「長期優良住宅」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
全く聞いたことない方も、聞いたことはあるけど内容がよくわからないという方もいらっしゃると思います。
今回はSIMOKUの標準仕様となっているこの長期優良住宅とはどのような建物なのか、長期優良住宅の認定を受けることで得られる優遇について解説させていただきます。
長期優良住宅とは?
国の基準に基づいた性能を持ち、長期にわたって良好な状態で住み続けることができる質の高い住宅をいいます。
高い耐震性や省エネ性能を持つだけでなく、劣化が少ない設計や維持管理のしやすさが求められるため、建物の価値が長期間にわたって保たれやすいです。
では、長期優良住宅の認定を受けることで得られる優遇について解説させていただきます。
① 子育てエコホーム支援事業
この事業では長期優良住宅を取得した場合、子育て世帯・若夫婦世帯に限り、100万円の補助金を受け取ることができます。
ここでいう子育て世帯は満18歳以下の子を有する世帯、若夫婦世帯はご夫婦のどちらかが申請時点で39歳以下の夫婦を指します。
大きい買い物なので、スタートラインで100万円得られるのは嬉しいですね。
② 住宅ローン控除
住宅ローン控除とは最大13年間のあいだ、毎年一年間で支払った所得税からその年のローン残債額に応じた金額の控除を行う仕組みをいいます。(年末調整時)
長期優良住宅では控除の計算対象となる限度額が2000万円から4500万円に引き上げられます。
例)約4500万円のローン残高がある年の場合
通常:2000万円(限度額)×0.007=14万円(控除額)
長期優良住宅:4500万円(限度額)×0.007=31万5千円(控除額)
(控除率0.7%、控除期間最大13年間、最大控除額409万5千円)
この場合、長期優良住宅を取得している方が一年で17万5千円多く控除されています。
一年間でこの差はかなり大きいですね。
※ここからの下記の例は、建物の価格が3000万円(固定資産税評価額1800万円)の場合で計算しています。
③ 登録免許税
・所有権の保存登記にかかる税額の軽減税率が優遇されます。
保存登記とは、建物を建てた際にその建物の「権利」を記録するための手続きです。
保存登記とは、建物を建てた際にその建物の「権利」を記録するための手続きです。
通常の軽減税率:0.15%→長期優良住宅の軽減税率:0.1%
例)通常:1800万円(固定資産税評価額)×0.0015(軽減税率)=27,000円(税額)
長期優良住宅:1800万円(固定資産税評価額)×0.001(軽減税率)=18,000円(税額)
この例では、長期優良住宅である場合約9千円お得になります。
・所有権の移転登記にかかる税額の軽減税率が優遇されます。
移転登記とは、不動産の所有者が変わったことを記録し、公式に新しい所有者として認められるための手続きです。
通常の軽減税率:0.3%→長期優良住宅の軽減税率:0.2% (0.1%の優遇)
通常:1800万円(固定資産税評価額)×0.003(軽減税率)=54,000円(税額)
優遇後:1800万円(固定資産税評価額)×0.002(軽減税率)=36,000円(税額)
この例では、長期優良住宅を取得した場合約1万8千円お得になります。
④ 不動産取得税
不動産取得税のうち、不動産評価額からの控除額が増額されます。
不動産取得税とは、土地や建物などの不動産を取得した場合に一度だけ課される税金です。
不動産取得税とは、土地や建物などの不動産を取得した場合に一度だけ課される税金です。
通常:1,200万円控除→長期優良住宅:1,300万円控除 (100万円の増額)
例)【1800万(不動産評価額)-1200万円(控除額)】×0.03(軽減税率)=180,000円(課税額)
【1800万(不動産評価額)-1300万円(控除額)】×0.03(軽減税率)=150,000円(課税額)
この例では長期優良住宅の場合、約3万円お得になります。
⑤ 固定資産税
所有する不動産にかかる固定資産税の減額期間が延長されます。(1/2減額)
固定資産税とは、土地や建物を所有している人に対して毎年課される税金です。
通常:1~3年→長期優良住宅:1~5年 (2年延長)
例)1800万円(固定資産税評価額)×0.014(軽減税率)=252,000円(課税額)
25,2000円の半額を通常は1~3年、優遇される場合は1~5年減額される。
通常:252,000円(課税額)×1/2(減額率)×3(減額期間)=378,000円(総減税額)
優遇:252,000円(課税額)×1/2(減額率)×5(減額期間)=630,000円(総減税額)
減額期間の延長により、この例では約25万2千円お得となります。
固定資産税は毎年課される税金なので、初年度から5年間その負担が減るのは助かりますよね。
⑥ 地震保険料割引
長期優良住宅は認定基準に耐震性能が求められており、住宅の耐震等級に応じた保険料の割引を受けることができます。
耐震等級2:30%割引
耐震等級3:50%割引
(SIMOKUの住宅は耐震等級3に対応しています)
例)19,500円(一年当りの保険料)×0.5(耐震等級3の割引)=9,750円(割引の地震保険料)
つまり、毎年の保険料が9,750円で済むことになります。
まとめ
長期優良住宅による補助金・税制優遇等はここまでとなりますが、ここまでの例では1年目で約150万円通常よりも優遇されることになります。
住宅ローン控除、固定資産税、地震保険料割引に関してはその後の生活でも優遇されます。
特に住宅は人生で一番大きな買い物になると思いますので、質の高い建物を建てて優遇を受けられるのは大きなアドバンテージとなると思います。
簡潔になりましたが、長期優良住宅を取得することで得られる優遇について解説させていただきました。
皆様の住まいづくりのご参考になれば幸いです。
長期優良住宅の控除、割引等の優遇に関しまして不明な点や確認したいことがございましたら、是非お気軽にご相談ください。
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