小屋裏換気と軒先換気について
- 家づくりコラム
夏は暑くて、冬は寒い、寒暖差の激しい東北では1年中快適に過ごすための住環境はとても大切ですよね。
今回はそんな住み心地を大きく左右する換気についてご説明していきたいと思います!
さて、よく住宅など建物の軒先についているスリット状のもの。これ、何か分かりますか?
屋根と天井の間にできる小屋裏空間に外の空気を取り入れて換気をする「小屋裏換気」
これはただの飾りやデザインのためについているのではありません。
このスリット状のものは「軒先換気」のための部材になります。そしてこの「軒先換気」部材は、小屋裏を換気するために重要なものになっています。小屋裏は普段生活しているとあまり意識をしていない場所ですが、屋根と天井の間の空間になります。そして「小屋裏換気」は、この屋根と天井の間にできる小屋裏空間に外の空気を取り入れて換気をすることを言います。
そんな小屋裏換気をするのには、大きく2つの理由があります。
①結露から木材の耐久性を保つ
その一つは、小屋裏の木材の耐久性を保つためです。小屋組材を劣化させる原因は、雨漏りや湿気(結露)などの「水」と言われています。雨漏りは、屋根によって防止対策を取ることができますが、湿気(結露)については、湿気を外気に放出するための「小屋裏換気」がとても重要になります。小屋裏換気が上手く機能していない住宅は、小屋裏空間の湿度が外気より高くなってしまいます。特に冬は気温が低く結露の発生しやすい環境となるため、小屋組材の劣化が進み、断熱材の種類によっては結露のため水を含み断熱性能が低下する、お部屋のクロスにカビが生えてしまった…などの問題が発生する場合もあります。
②小屋裏空間の熱対策
夏は太陽によって屋根や壁の温度が上がり、小屋裏空間も高温になってしまいます。天井に断熱材を敷き詰めていても高温になった空気の影響で室内温度が上がってしまい、それにより冷房効率が下り、ストレスを感じることで体調を崩す場合もあります。冷房費が高くなるなどの経済的負担の増加も考えられます。
軒先にある普段の生活では気にも留めないような小さな部材ですが、とても重要な役割をしているんです。
ちなみに、この換気金物から取り入れた外気は、屋根などの高い部分から自然な空気の流れにより排気をして小屋裏空間を換気しています。
ちょっと外に出て、建物の軒先を眺めてみてはいかかでしょうか。
きっと、これかな?と思うものを見つけられると思いますよ。
※「小屋裏換気」の方法は他にもあります。軒先に換気金物がない場合でも、換気を行っていないとは限りません。
※ 画像等一部城東テクノ㈱HP引用
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